ot introduction

 空から見たイスラエル

この動画を発見。是非、見て、イスラエルの地理の一部を味わって下さい。可能なら、youtubeに行って、720(HD)で取って、全画面表示でどうぞ。うちの23インチのモニターですごかったです。

 マラキ書

旧約緒論もこれで最後。本気で、別サイトにまとめていかないと、と思っています。 小預言書最後の書、そして旧約聖書最後の書である本書は、「宣告」(口語訳では「託宣」)、そして「マラキを通してイスラエルにあった主のことば」(1:1)という標題を持っ…

 ゼカリヤ書

ゼカリヤ書には、ペルシャ王ダリヨスの時代(紀元前520年ごろ)、つまり預言者ハガイと同時期にエルサレムにおける神殿再建の働きを助けた預言者ゼカリヤの言葉が記されています。ですから、当時の指導者であった大祭司ヨシュアと総督ゼルバベルに対する励ま…

 ハガイ書

小預言書第十番目のハガイ書と、その直前のハバクク書の間には、時間的にも、歴史的にも大きな溝が存在します。ハバクク書において予告されていたバビロンによる破壊がユダ王国とエルサレムに到来し、紀元前586年、エルサレムは破壊されます。そして、ユダの…

 ゼパニヤ書

小預言書九番目のゼパニヤ書は、「ユダの王、アモンの子ヨシヤの時代」(1:1)にゼパニヤが語った預言です。ヨシヤ王の時代(紀元前630年ごろ)、ユダ王国はその最後の短い繁栄を楽しみ、宗教改革が実行されました。しかし、その効果はわずかでしかなく、ヨ…

 ハバクク書

小預言書第八の書であるハバクク書は、バビロン帝国がその勢力をユダにまで及ぼそうとする紀元前600年頃をその背景としています。ナホム書で話題となったアッシリア帝国の時代は終わりましたが、新たに全世界の脅威となっているバビロンとユダの関わりが本書…

 ナホム書

小預言書第七番目、ナホム書のテーマはアッシリアの都であるニネベへの主の審判です(「ニネベに対する宣告」〔1:1〕)。ヨナを通して語られた主の警告の言葉に耳を傾け、それゆえに主が災いを思い直され、滅ぼされなかったニネベでした(ヨナ3:10)。しかし…

 ミカ書

小預言書第六番目の書であるミカ書は、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代にユダ王国で活躍した預言者ミカにあった主の言葉が集められています(1:1)。ミカはイザヤとほぼ同時代に生きた預言者ですが、王宮と深いかかわりがあったイザヤと異なり、モレシュテ・…

 ヨナ書

小預言書第五の書はヨナ書です。本書は、他の書と違い、預言者の語った言葉ではなく、預言者の行動、それも主から逃げ、主に反抗する預言者の行動が描かれています。ヨナは列王記第二14:25に登場し、ヤロブアム王(二世)の治世におけるイスラエル王国の領土…

 オバデヤ書

小預言書四つ目の書であるオバデヤ書、は旧約聖書でいちばん短い書です(1章だけなのは他にない)。預言者オバデヤ自身については何も記されておらず、ただ、「オバデヤの幻」(1)とタイトルにあるに過ぎません。多くの預言書では様々なテーマが取り扱われ…

 アモス書

アモス書は、北王国イスラエルが最後に栄えたヤロブアム二世の時代に、南王国ユダの地テコア(ベツレヘムより南方)出身の預言者アモスがイスラエルに向かって語った預言がまとめられています(1:1)。「主はシオンから叫び、エルサレムから声を出される」(…

 ヨエル書

小預言書第二の書はヨエル書です。ヨエルは「ペトエルの子」(1:1)としか記されておらず、どのような人物であったかはわかりません。しかし、この預言書においては、「主の日」がどのような時であるかが記されています。 I. 破壊の日の到来(1:1-2:11) ホ…

 ホセア書

小預言書に含まれている12の預言書は、長いもので14章(ゼカリヤ書)、短いものでは1章(オバデヤ書)です。これらの預言書が、イスラエルの歴史をたどり、分裂王国、ユダ王国、捕囚、帰還という流れで並べられていますが、そこには一貫して流れるテーマがあ…

 ダニエル書

ダニエル書は預言書と一般に考えられています。しかし、ヘブライ語の聖書では、本書は諸書に含まれています。それは、ヨハネの黙示録と同じ「黙示文学」に本書が分類されるからだと考えられています。将来起こる出来事が予告されてはいますが、それはあくま…

 エゼキエル書33〜48章

エルサレムがバビロン軍に取り囲まれ(24:1-2)、そしてついに打ち破られたとの知らせがエゼキエルの下に届きます(33:21)。これをきっかけに、主に命じられた通り(24:25-27参照)、エゼキエルは翌日から沈黙を解き、語りはじめます(33:22)。裁きの預言…

 エゼキエル書21〜32章

1章から始まった、イスラエルへの裁きの預言はついにそのクライマックスを迎えます。エルサレムの過去、現在、将来を、さらに諸国の将来を語ることを通して、今まさに行おうとしておられることを民に伝えようとしておられます。 I. エルサレムの歴史(16、21…

 エゼキエル書1〜20章

「プジの子祭司」(1:3)であるエゼキエルは、ダビデの側近であった祭司ザドクの子孫、神殿に仕えていた祭司の一員であったと考えられます。そして、紀元前597年(第一次バビロン捕囚)、バビロンへエホヤキン王と共に捕囚され、ケバル川のほとり、テルアビ…

 哀歌

紀元前586年、エルサレムとその神殿はバビロンによって破壊されました。この歴史の大転換点で人々が直面した絶望と悲しみを受けて歌われた五編の歌が、哀歌にまとめられています。1〜4章は、ヘブライ語のアルファベットが各節の最初の文字に順番に現れる「い…

 エレミヤ書35〜52章

エレミヤ書において、主の来るべき厳粛な審判とその後に続く回復の預言が集められていました(1〜34章)。本書の最後の部分には、主の審判がどのようにユダとエルサレムの上にもたらされたかが、エレミヤの動向を中心にかかれています。 I. ユダの崩壊(35〜…

 エレミヤ書21〜34章

エレミヤ書は民の罪の指摘から始まって、主の審判の予告、主の審判の最終宣告とテーマに従って構成されています。そして、主の審判が確定してはじめて、来るべき回復の予告が語られています。今回は、審判の最終宣告から回復の予告に至る部分を読んでみまし…

 エレミヤ書1〜20章

ユダ王国末期(七世紀後半)、ヨシア王は宗教改革を断行し、王国はその勢いを一時取り戻しました。列強アッスリヤが弱体化したからです。しかし、エジプトとの戦いにおけるヨシアの突然の死以降、国は大国に振り回され、ついには586年、都エルサレムは陥落し…

 イザヤ書49〜66章

イザヤ書1:1-2:4において、イスラエルの現実(罪深い民とその都)と将来来るべき回復(諸国民の民が集い、律法を学ぶ都)が描かれていました。この現実と回復を結ぶのがバビロン捕囚です。この捕囚の中にある民には主の恵みの回復が(40〜55章)、この回復を…

 イザヤ書34〜48章

前回の学びでは、イザヤ書の前半を鳥瞰し、「主の審判を通しての民の回復」というイザヤ書の一貫したメッセージを見てきました。今回は、34〜48章を学びつつ、どのように主がその民を回復されようとしているかをみてみましょう。 I. 荒野と楽園(34〜35章) …

 イザヤ書1〜33章

イザヤ書は「アモツの子イザヤがユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの世にユダとエルサレムについて見た幻」(1:1)がまとめられています。イザヤは、紀元前八世紀後半から七世紀初頭、ユダが隣国との戦いに巻き込まれ、イスラエルの崩壊を目の当たり…

 五書、歴史書の預言者たち

旧約聖書には15の預言書があり、預言者たちの言行がそこに記されています。しかし、旧約聖書に登場する預言者は預言書だけに留まりません。すでに学んできた、五書や歴史書にも数多くの預言者たちが登場します。今回は、彼らの姿を概観することによって、預…

 預言者の時代

主が預言者を立て、イスラエルとユダにその言葉を語られた時代、世界はエジプトとメソポタミヤに現れた列強の間の勢力争いの渦に巻き込まれていました。イスラエルとユダも例外ではありません。ですから、預言者を理解する上で、彼らが置かれた時代を知って…

 預言者とは

<これから預言者シリーズ、ただし現在進行形> 旧約聖書には39巻の書物が含まれています。そして、これまでそのうちの22の書を学んできました。これからしばらくの間、旧約聖書の一番最後の部分に置かれている「預言書」17巻について概観していきます。 I. …

 詩篇(その2)

詩篇の中には様々な歌が含まれています。前回は讃美の歌と律法の歌を学びましたが、今回は祈りの歌、感謝の歌、そして主が王であることを物語る歌の三つについて考えてみましょう。 I. 祈りの歌(142篇) 詩篇の中には祈りの歌が多く含まれています。敵に囲…

 詩篇(その1)

詩篇は初代教会が好んだ書のひとつです。ですから、新約聖書に詩篇が頻繁に引用されているのです。また、わたしたちクリスチャンの日々の歩みの中にも詩篇は用いられています。礼拝において交読され、祈りの中で引用され、訪問において読まれています。特に…

 ヨブ記26〜42章

三人の友人との議論を終えたヨブは、もう一度自らの潔白を神の前に訴えます。そして、彼は神からの答えを待ちます。神が与えて下さった答えは、ある意味で予想外のものでした。 I. ヨブの最後のアピール(26〜31章) ヨブは一貫して自らの潔白を訴えました。…