proverbs

 家庭と友情

昨日、午後に話した箴言からの家庭と友情に関する内容は、もうすでにアップしています。 http://d.hatena.ne.jp/westycc/20070831/p3 を見てください。

 箴言10−22章に見る知恵の成長(4)

それでは、「主をおそれること」とは具体的にどのような生き方を指すのだろうか。高慢ではなく、謙遜に、それも主の前に謙遜に生きることとは(18:12参照)、具体的にどのようなことなのだろうか。そのことを考えるヒントが、「ソロモンの箴言」が前半(10:1…

 箴言10-22章に見る知恵の成長(3)

II. 知恵の成長の要因 それでは、知恵が深まるために必要なきっかけ、要因は何だろうか。何を知り、経験することによって、知恵は成長するのだろうか。続いて、知恵の成長の要因を同じ箴言から考えてみたい。 「ソロモンの箴言」の前半(10:1-15:33)の一番…

 箴言10-22章に見る知恵の成長(2)

このように、箴言10:1-22:16を読む時、知恵が深まっていく様子が示唆され、知恵が深まるために箴言の編集者が数多くの格言を賢明に編集していることがわかるだろう。しかし、「ソロモンの箴言」の前半と後半を見比べるとき、知恵の深まりが、他のいくつかの…

 箴言10〜22章に見る知恵の成長(1)

<注> 明日の説教のノートを数回に分けて、載せます。今回は、箴言における知恵の成長について。 箴言は、イスラエルの民による知恵のことばのアンソロジーである。特に、その10章以降、数多くの箴言(格言)がまとめられている。これらの箴言を学ぶ者は、…

 箴言(その17)有能な妻を見つけだすのは誰か?

<これが箴言の最終回> 第1〜9章において両親から説得を受け、その後の様々な格言を聞くことによって具体的な知恵を得た息子はどうなったのでしょうか。箴言全体の結論にあたる31:10-31において、この青年の進んだ道が示唆されています。彼は「知恵を収得…

 富と貧困

社会には必ず貧富の格差が存在します。そして、箴言は貧富の格差の現実を否定してはいません。しかし、箴言には「富める者と貧しい者とは共に世におる、すべてこれらを造られたのは主である」(22:2)とあります。つまり、両者の存在を認めた上で、同じ神が…

 国家と王

「王の継承者と王の統治を補助する人たちの教育に箴言は用いられていた」といわれています。それを裏付けるかのように、箴言には王と国家に関する知恵の言葉が多くあります。 I. 国家と治世者 「正義は国を高くし、罪は民をはずかしめる」(14:34)。ある国…

 公正と正義に生きる

「正しい人の指示は公正、悪しき人の指図は虚偽」(12:5[私訳])。律法から始まり、預言者、さらに知恵文学に至るまで、旧約聖書は一貫して社会に公正と正義を求めています。そして、公正と正義は、「正しい人」、つまり「公正と正義に生きる」ことを信条…

 主をおそれる

「知恵の言葉」というと人間の経験から生まれた、人間中心の格言と思われがちです。しかし、箴言に納められている知恵の言葉はそうではありません。そこには旧約聖書が証ししている主なる神に関わる処世訓が満載されているからです I. 主をおそれる 「主をお…

 中高科教師のための説教

今月半ばに、中高生教師のためのセミナーがある。そこの説教の奉仕を頼まれている。そこでは、Proverbs 1-9から、教育について話す予定。内容は なにを教えるのか:知恵について、人生の操縦法について、全権者である神の主権の下に生きることについて なぜ…

 言葉

「知恵ある生き方」の特徴の一つは「言葉を制御する」ことです。「新約聖書の知恵文学」と呼ばれているヤコブの手紙にも「言葉を制御する」事の重要性とその難しさが述べられています(「もし、言葉の上で過ちのない人があれば、そういう人は全身をも制御す…

 家庭と友情

「人はひとりぼっちではない」とよく言われます。これは、家族や友人という共同体を形成する相手なしには、生きていけない人の現実がわかっているから、このように言われるようになったのかもしれません。世間一般のことばばかりではなく、聖書の知恵である…

 最後の招き:どちらを選ぶのか(箴言9章)

箴言全体の導入部である箴言1〜9章の学びもいよいよ最後の第9章です。延々と続いてきた両親の息子への説得も最終弁論となります。息子は続いて知恵を学ぶのか、それとも学びをやめるのか、決断が求められる時となりました。そこで、両親は知恵と愚かさに…

 創造のはじめに造られた知恵(箴言8章)

箴言1〜9章は言葉による戦い(舌戦)といっても過言ではないでしょう。両親の説得の言葉は言うまでもなく、おじいさん、知恵、ギャング、不埒な女など色々な人物が登場しては、黙って聞いている若者に声をかけています。わたしたちもそれを聞きながら、だ…

 知恵よ、あなたはわたしの妹(箴言7章)

箴言第1〜9章の間に「不埒な女(遊女)」は四回登場します(2:16-19; 5:1-23; 6:20-35; 7:1-27)。後半になればなるほど頻繁に登場することから、彼女の誘惑が現実的であったことが想像できるでしょう。彼女に関しては毎回念入りに語られていますが、本章…

 三つの訓戒(箴言6章)

いままでの箴言の学びは「知恵」そのものを学ぶよりは「知恵を学ぶための指針」を学ぶものでした。それでは、「知恵ある生き方」とは具体的にはどのような生き方なのでしょうか。第6章に書かれている三つのメッセージからそれを学んでいきましょう。 I. 時…

 知恵は家庭を守る(箴言5章)

今までの箴言の学びからもわかるように、旧約聖書の知恵は家庭において親から子どもへと伝達されるものです。そして、知恵が継承されるのは、祝福に満ちた家庭の継承が行われるように意図したものでした。そんな家庭の継承を脅かす敵はなんでしょうか。それ…

 なぜ知恵の言葉に耳を傾けるべきなのか(箴言4章)

箴言第4章では「知恵の言葉に耳を傾けよ」との命令が3回繰り返されています(「父の教えを聞き、耳を傾けよ」〔4:1〕、「聞け、わたしの言葉を受け入れよ」〔4:10〕、「わたしの言葉に心をとめ、わたしの語ることに耳を傾けよ〔4:20〕)。「くどい」と思わ…

 知恵ある生き方:神を愛し、隣人を愛す(箴言3章)

知恵ある生き方は具体的にはどういうものでしょうか。箴言第3章で教えられているものから、「神を愛し、隣人を愛せ」とまとめるっことができます。これはイエス・キリストがマタイ22:34-40で語っておられることそのものと言えるでしょう。それでは、箴言の…

 どうすれば知恵を獲得できるのか(箴言2章)

知恵を獲得するにはどうしたらいいのでしょうか。「謙遜に知恵の言葉に耳を傾ける」という消極的なアプローチのみならず、もうすこし積極的に知恵を獲得する方策はないのでしょうか。今回は、箴言二章から、知恵を獲得する目的はなにか、どうすれば知恵を獲…

 誰の声に聞き従うのか(箴言1:8-33)

「わが子よ」(1:8)とはじめられていることからわかるように、箴言1:8-9:18は両親の跡継ぎである息子に対する諭しの言葉です。ですから、この説教の冒頭で、両親は自分たちが語る言葉に聞き従うことが重要であると語っています(1:8-9)。両親のアドバイス…

 知恵への招き(箴言1:1-7)

今回から箴言。ちなみに教会では来週から雅歌の学びをする予定。これで、ソロモン三部作をまとめてしたいのだが。 「生き方のヒント」に関する書籍が書店にあふれています。もちろんそれらは有益でしょうが、クリスチャンには「生き方のヒント」を集めた書、…