協-主義

 基調講演の一つ目は、示唆に富んでいた。
 二つ目は、個人主義から他者を考えるところへ、自分の教会主義から協・教会主義へ、自分の教団主義から協・教派主義へという内容。内容はよく分かるし、そうあるべきだと思う。しかし、一番大切で、考えていかなければならないのは、そのような方向へ進むことができる教会を建て上げる為にはどうしたらよいか、という戦略的な面ではないか、と思う。つまり、他の教会と協力しつつ、かつ自分の教会の伝統を大切にする教会、そのような教派を作るにはどうしたらいいのか、という面の神学的、実践的考察に欠けていると思う。そして、実は、いちばん知りたいのは、一番必要としているのは、協力しつつも、しっかりと独自性を保つことのできる教会、そのような教会に属する信仰者の養成。