金融危機

 先週は株価が思いっきり下がり、今日、かなり上がった。
 それが理由だろうか、NHKの9時からのニュースでは、株式や投資信託に投資して、大損している人々のことがニュースになっていた。退職金を投資して、それで生活していた人の暮らし向きが悪くなった人。3000万円ほどを株式に投資した未亡人。価値が半減している、というのが、それらの人々のぼやき。「かわいそうだね」と言いたいのだろうか。
 でも、ちょっと待て、と言いたい。株式はリスクを伴う。そして、そのリスクをとるからこそ、一般の預貯金よりも多くのリターンがありうるわけだ。従って、多くの投資をしているのなら、現在の金融危機の影響を適切に受け止め、もっと早く売るべきであった。そのような行動がとれないならば、株式などに投資すべきではない。
 株は儲かるかもしれない。しかし、それだけリスクがある。リスクをちゃんとわきまえないで儲けようとする人が、損をした時、かわいそうだ、と思われることに、若干、疑問を感じる。「よ〜くかんがえよう。お金は大事だよ」という宣伝もあったが(あそこの親会社も大変だが)、リスクをわきまえて行動をとらないことに大いに疑問を感じる。