Science, Evolution, and Creationism

Science, Evolution and Creationism

　前から読みかけていた進化論に関する本。まあ、入門篇ぽいので、もう少し詳しい本が読みたいなあと思う。とはいえ、分子生物学の観点から見る時に、進化という発想はかなり大切なようだ。私は、「有神論的進化論」で問題ないと思っている人間だが、まだ、十分に詰めて考えている訳ではない。ただ、聖書のテキストを読みながら、24時間×7日の創造という理解は、すこしテキストの意図とは異なるような気がするのは事実。それと、創造科学なるものが、科学的にも、またその人たちの聖書解釈に対しても疑問を感じるのも事実。
　進化論か、創造論かという二者択一の考え方は単純すぎるし、Intelligent designにしても、そのデザインを「どのような形で実現するか」という部分では、単なる二者択一の必要性はないと思う。さらに、進化論か、創造論かという二分論的な発想の背後には、近代啓蒙主義があるように思う。さらには神と人との関わりの理解が、あまりにも単純化されているような気がする。