牧師が読みとく般若心経の謎

牧師が読みとく 般若心経の謎

牧師が読みとく 般若心経の謎

 楽しく、わかりやすい本。適当、いい加減に生きている日本人に対して、般若心経も、聖書も、真剣に生き、真剣に求めていることを主張しているようがする。
 般若心経を、tradition criticism的な発想から理解し直し、読み直しているようだ。ドイツ的な方法論だと思うが、これが現代仏教学の方法論のよう。そうすると、聖書学との深い関わりがわかる。
 仏教の内容については、わたしは初心者なので、なるほど、と思いながら読む。聖書の話や伝道の書の話になると、私は専門家なので、「こうではなく、ああでしょう」となる。こっけいかも知れないが、仏教の理解については反論することはできないが、キリスト教の理解については、すこし「庶民的福音派」なので、私から見ると、いくつかの批評すべき点があった。是非、私の「空」論文を読んで頂きたい。