日本人のための日本語文法入門

日本人のための日本語文法入門 (講談社現代新書)

日本人のための日本語文法入門 (講談社現代新書)

 目から鱗の日本語文法書。日本語を格、ボイス、アスペクト、テンス、ムードと英語やギリシア語、ヘブル語と同じレベルにおいて、解説してくれている天がすごい。さらに、日本語が述語中心であり、主題と解説という構造で考えていることなどの指摘も新鮮。よく考えたら、日本語はギリシア語と同じで、述語以外はどこにおいてもなんとか意味が通じるわけで、それが「格」で説明されていて、目から鱗でした。
 このような日本語文法との比較で、ギリシア語やヘブル語の教科書を書けば、日本人にもわかりやすいものができそうな気がするのですが。ああ、また、やりたい仕事をふやしている。