知性の限界

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)

 哲学入門みたいは本です。が、ウィトゲンシュタインの言語理解、帰納法パラドックス人間原理など、結構、おもしろいことをわかりやすく(かな)書いてくれている。最後は、神の存在証明の話にも触れている。「感性の限界」も買っているので、読むのが楽しみ。
 これまであたりまえであると思っていた、帰納法が「パラドックス」を持つとか、「反証できない理論はだめだ」とか、結構、刺激的で、考えさせられる。さらに、人間原理ということばは聞いていたが、そのあたりがちゃんと説明してくれていたので、よくわかった。ポーキングホーンの考え方には、納得できるけど、それはわたしが神学者だからだろうなあ。