ATA創立40周年記念総会

 Asia Theological Association(アジア神学協議会)という組織がある。1970年にアジアの教会と神学の現状を踏まえ、その文脈の中で神学教育を行うことをめざして設立された。福音主義に立ち、アジアの神学教育の充実をめざして、進んできた協議会である。西はエジプト、イスラエルから東は韓国、日本までカバーする。そして、セミナー、ワークショップ、出版の他に、学位認定の活動も推進してきた。
 このATAの創立40周年記念総会が、来月の2日から6日まで香港のThe Cityview HotelおよびChina Graduate School of Theologyで行われる。私もそれに参加する。
 一体、なにが行われるのか。
 まず、2日は夜の開会集会と本の出版記念会。神戸ルーテル神学校の橋本昭夫先生が主題講演をする。
 3日は朝、デボーションと祈りの時。コロサイ1章から。午前1はATAの歴史。午前2はアジアの教会に対する新たな神学的挑戦について(神戸ルーテルの正木先生が講師の一人)。午後は分科会が二つ。夜は40周年記念会。そこでは、ATAの将来の方向性についての講演がある。
 4日は朝、デボーションと祈りの時。コロサイ2章から。午前1は将来のアジアにおける神学と教会のリーダーシップについての講演。午前2は変化するアジアの諸文化の中での教会の特質と役割について。ちなみに午後は観光。
 5日は朝、デボーションと祈りの時。コロサイ3章から。東京基督教大学の小林先生が説教。午前1は拡大教育やオンライン教育で神の民すべてを整えると言うテーマ。現代的。午前2は総会(総会がこれだけ!)。午後は、分野別の学会を作る作業。夜は、ATAのパートナーの諸団体との交わり。
 最終日の6日は朝、デボーションと祈りの時。コロサイ4章から。午前1は圧制の下にある時代の中で、証人として生きるリーダーをどのように育てていくかについて。この辺は、アジアという文脈を感じる。午前2は閉会集会と聖餐。
 こう見ると、「文化の変化」や「圧制」というアジア諸国の中にある大きなうねり、また拡大教育やオンライン教育というネット時代の神学校の在り方など、結構、現代的な話題が取り扱われる。日本の神学校は、なんとなく、こんなアジアの流れに取り残されている気がする。それは日本という国そのものも同じかもしれない。でも、もう、遅いぐらいかもしれない。
 私はどうするか、というと、2日の朝、10時の飛行機で香港に行き、6日の16時の飛行機で日本に帰る予定。そういえば、行きの飛行機、もうチェックインができるので、チェックインをしておいた。そうすると、2時間前ではなく、1時間前に関空に行けば、大丈夫だそうだ。なるほど。
 現地の状況は、向こうから、このブログにアップする予定。乞うご期待。