ダニエル書9章

 明日の準備のため、今日はダニエル書9章。
 エレミヤの預言から70年たった時点(ダリヨスの元年)で、さらにこの後のことが示されている章。ここでも、黙示文学特有の、多重な意味を持つ象徴的表現が満ちている。「油注がれた者」はだれか、「荒らす忌むべきもの」とはなにか、アンティオコス四世関係の理解も可能だし、イエス・キリストに当てはめるのも可能だし、終わりの時に当てはめるのも可能である。
 けれども、ダニエル書に共通しているのだろうが、激しい迫害のあとに、必ず主の介入がある。迫害が終わりではない、という希望のメッセージが語られている。