おもてなしの経営学
おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: 新書
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あと面白いのは、「上を見て」仕事をする人(上司の顔色や直近の自分の損得だけで動く)と「天を見て」仕事をする人(お客様のためにいい仕事をする)の違い。日本の文化が、前者をどうしても強調してしまう弊害を指摘している。「上を見て」仕事をする人ばかりで、「天を見て」仕事をしている人がいない、「俺はこれを作りたいんだ」という気持ちを貫いて仕事をしている人が少ない、とぼやいている。
経営学からいきなり教会論に飛ぶが、教会に来られる方、いや教会と関わる方への「おもてなし」をどれほど考えているだろうか。キリスト者は、未信者のUse Experienceを決めるUse Interface。キリスト者のおもてなしがどれほどなされているだろうか、と思わされる。また、「牧師の美学」みたいな変なものが、教会の働きを妨げているような気もする。それに、教団なんていう組織が、どうも「上を見て」働いている人ばかりのような気がする。マタイの言う意味で「天(つまり神)を見て」働いているか、考えさせられるなあ。
本としては、対談なんかでは同じトピックが繰り返されているので、少しredundantだと思う。まあ、買ってしまった私も悪いのかなあ。