サブプライム問題とは何か

サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254)

サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254)

 前から気になっていた問題なので、やっと新書の入門書を買って、読む。
 大きな問題は、ローンの証券化。「証券化」の意味はやっとわかった。証券化するから、みんな、手数料をとれば、あとのお金はどうでもよくなる。無責任体制が産まれると、そこにモラルハザードが誕生する。アメリカはキリスト教の国と思われるが、結局、そこには何のモラルもない。モラルなきキリスト教だ。
 さらに、その証券がAAAの格付けだ、と言う格付け会社の問題。結局、悪いことを言わないので、誰も注意しない。そして、お金が余っているから、どんどんお金が入っていく。
 そして、証券化したら、それを担保にお金を借りて、それを貸して、また証券化して、それを担保に・・と続く。これは自転車操業。どこかでこれが止まったら、つぶれるしかない。
 結局、財テクていう方法で、お金を作る。こが問題なのか。
 やっぱり、共同体がなくなり、人と人の間の結び付きがなくなってきている。目に見えない相手に金を貸し、返すことができなくなれば、目に見えない相手だから、簡単に切り捨てることができる。
 この問題の対応は、というと、消費のために税金を割り引いて、お金を配る。変だ。アメリカは変だ。