中田重治とホーリネス信仰の形成

 牧師研修会で売りに出ていた本を買う。ざっと読み通す。中田重治の信仰を19世紀のアメリカ・ホーリネス運動の文脈にあてはめ、ウェスレーとの違いもはっきりさせ、再臨運動との関わりも述べている。わたしが直感的に感じている日本のきよめ派の教会の教理史的な位置づけを、それなりに示してくれている。ホーリネス教団の牧師が、このようなものを書いてくれてかなり感謝である。
 ゆっくり考察する余裕はないが、現代のきよめ派の教会が、中田重治がはじめたメッセージの枠組みからなかなか出ることができないでいる現状を思う。正直言って、ウェスレーに戻るべきだ、というわたしの感覚は正しいのではないだろうか(というか、ウェスレーの伝統に生きながら、聖書に戻るのだが)。