母の日

 今日は母の日。そんなわけで、昨日の夜、母の日について(というかジャービス母娘について)調べてみた。なかなか興味深いものが。
 まず、Ann Marie Reeves Jarvis (1832-1905)。彼女は南北戦争前に、"mothers day work clubs"を結成、地域の公衆衛生の改革に貢献。結核になったおかあさんの子どもの面倒をみたり、薬を配ったりしていた。南北戦争中に兵隊たちの腸チフスやはしかが流行った時に、その面倒をみた(南北かかわりなく)。戦争後は、両軍の家族の和解のために尽力する。教会では教会学校の働きに関わった。いわば、当時のスーパーおかあさん。
 次はAnna Marie Jarvis (May 1, 1864 - November 24, 1948) 。彼女は、母から、生きているおかあさん、もう死んでしまったおかあさんを記念する日を設けて欲しいという願いを聞いた。12歳の頃に、母親たちが人生のあらゆる側面においてなした奉仕を記念する日を設けて欲しい、という願いを聞く。おかあさんの死(May 9, 1905)の二年目の記念の日曜日(May 12, 1907)に、母の日の記念礼拝をはじめる。その後、合衆国中のあらゆる州の州議員たち、国の議員たちに働きかけた。最初はうまくいかなかったが、John Wanamaker of Philadelphiaのサポートを得て、すべての母親のための記念礼拝がMay 10, 1908に開かれる。フィラデルフィアではワナメーカーが自分のデパートの講堂で礼拝をもつ。1909年には45の州に広がる。1914年5月には、母の日の制定が連邦議会で認められる。しかし、彼女はのちに、「母の日の商業化」に反対するために尽力するが、うまくいかなかった。
 そんなわけで、今、アンナ・ジャービスが生きていたら、日本の母の日を多いに嘆くだろう。それにしても、スーパーおかあさんだし、政治に一生懸命訴える情熱的な娘であったのだなあ。