ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

 前から読みたいと思っていた本をとある本屋で見いだしたので、買う。ちなみに、今日、Amazonの500円引きのクーポンが来たので、CD3枚と本一冊を注文した(なぜこのような組み合わせになったかは、クーポンとは関係ない)。
 この本だが、「ダメな議論」を見いだすための五つのポイントが挙げられている。そして、それらに引っかかるような議論は「怪しい」と思えばいい、という警鐘の書である。

1.定義の誤解・失敗はないか
2.無内容または反証不可能な言説
3.難解な理論の不安定な結論
4.単純なデータ観察で否定されないか
5.比喩と例話に支えられた主張
(79-80頁)

 考えたら、学術論文を書く者なら当然考えるべき点である。それでも、確かに「常識」に流されて、点検を行っていない自らの姿を反省させられる。それにしてもニート論や犯罪論など、本当に怪しい議論が多い世の中だ。メディアに振り回されないようにしないと行けないなあ。そういえば、佐藤優の議論も、ひょっとしたら怪しいのかもしれないなあ、と咲き頃まで読んだ本について反省。
 この本を読んでいる時、「パパは一年に何冊本を買っているの」と聞かれ、「だいたい100冊位か」と答えた。もちろん、「読了した本は何冊?」と聞かれたら、多分その7割ぐらいだろう。