PLUTO 4 (ビッグコミックス)

PLUTO 4 (ビッグコミックス)

PLUTO 4 (ビッグコミックス)

 浦沢直樹のコミック。アトムが倒される、そしてアトム復活に向けていろいろ動き出す巻。「完璧なロボットとは人間のように過ちを犯す」という発想は興味深い。つまり、悪を選択できることこそ完璧だという発想は、創世記2章の人間創造と関わりがあるような気がする。つまり、神の命令に聞き従わないという選択をできてはじめて、人間は人間なのである。ある意味、創世記3章は堕落ではなく、成熟である、という発想と似ているのだろうか。ロボットも神学的に捉えられるようだ。