組織行動の「まずい!!」学―どうして失敗が繰り返されるのか (祥伝社新書)

 なぜ組織の行動が失敗するかをハッキリと書いてくれている本。教会や教団の責任ある立場にいる人に読ませたい。わたしの所属する教団の現在の姿は、失敗するべくして失敗する状況に思えてならない。宗教にかかわる時、下手するとすぐに「精神論」的な部分に持ち込んでしまう特徴は日本人的な所なのだろうか。もちろん、信仰的な側面が多分にあることを否定はしないが、もう少し別の側面から考える必要があるのではないか、と思えてくる。この辺は、丸屋真男の「健全な信仰とはなにか」などの指摘と共通する問題点なのかも知れない。