マザー・テレサ デラックス版 [DVD]

マザー・テレサ デラックス版 [DVD]

マザー・テレサ デラックス版 [DVD]

 午前中にゆっくりとして見る。「信仰的で頑固なおばさん」というのが率直なイメージ。はたしてどこまでが事実で、どこからが虚構か。ただ、やっぱりきれいに作られている、というのが印象。カルカッタはもっとすごい所だと思う。それと伝記としての映画として見ればいいか。物語としての映画としては、ストーリーがあまり良くできていない、冗長の印象を受けてしまう。
 ただ、「うまい!」と思ったのは、最初の部分で、テレサが貧民に仕えることを決断した場で、ひとりの死にかけた人が「わたしは渇く」と言った所。史実かどうかはわからないが、キリストの十字架での言葉と共鳴することによって、「貧しい人の中におられるイエスに仕える」彼女の動機をさりげなく描いている。これは上手い、と思った。
 子どもに見せればいい映画かも知れないが、それほど「絶対に・・・」とまでは思わない。そう思うのは私だけだろうか。ちなみに特典映像のオリビア・ハッセーのインターヴューを見ると、彼女は典型的な「ニューエイジ」の落とし子。どんな神でもOKなんだもの。まあ、いいか。