こわれた腕環―ゲド戦記 2

こわれた腕環―ゲド戦記 2

こわれた腕環―ゲド戦記 2

 気合いでゲド戦記を通読中。第二巻ではテナーが登場し、彼女が死とやみの力から自由になるプロセスが描かれている。やみの力の強さ、そしてそこから自由になったものでさえ、そこに帰ろうと思ってしまう現実を見事に描いている。自由には責任が伴う、そして選び取っていきることには力がいる。そのことを深く考えさせる。
 それにしても、ジブリ版のゲド戦記、その後のテナーが出てくるし、どうもテヌーも出てくる。第4巻の話が第3巻の話に組み込まれていくということは、どんなストーリーになるのだろうか。原作のよさを生かすことができるのだろうか。不安だ。