宣教ってなんだ

宣教ってなんだ?―現代の課題と展望 (現代の教会を考えるブックレット 3)

宣教ってなんだ?―現代の課題と展望 (現代の教会を考えるブックレット 3)

 比較的メインライン教会のサイドから宣教について考えた本。石田論文(日本の宣教について)と松田論文(ミッションとエバンジェリズムの区別)は読む価値あり。石田論文は、来年の教科書につかえる。礼拝者、寄留者、弟子、福音化、霊性、という観点から宣教を語っている。日本という社会に生きるキリスト者が複数の共同体にコミットせざるをえず、その結果、教会共同体という発想が弱くなっている、という指摘は、なるほど、と思わせる。教会共同体に対するコミットメント(すなわち、神へのコミットメント)を第一義としつつ、寄留者としてそれ以外の共同体と関わっていく(というか、遣わされていく)という寄留者の生き方をもっと教会は重んじる必要があるな、と思った次第。