家政婦のミタ(3)

 今日は、35分遅れて始まるので、寝るのが遅くなる。それはいいとして、待ち時間があるので、人物配置から見た、今後の予想。
 阿須田一家と三田一家は、親戚関係が似ていて、微妙に違う。
 阿須田恵一の妻の妹(結城うらら)が、姉の夫を好きになっている。そして、妻の父(男やもめ)から恵一は「妻殺し」と叱責される。しかし、最終的に妻の夫と恵一の間の関係は修復した。
 三田灯は義理の弟(つまり母が再婚して生まれた子)のストーカーを経験した。弟は義理の姉を好きになった。うららよりも近い関係、そしてより危ない関係がここにある。さらに、灯は夫の両親と自分の母から「家族殺し」と叱責される。そして、未だにその関係は修復していない。ここでもやはり、恵一と灯はよく似た境遇であるが、ここでも灯のほうがより問題が大きく、未解決である。つまり、ここで灯のいやしが起こるとしたならば、「似た境遇であるが、より問題が小さい家庭が、より問題の大きい家庭のいやしに関わる」というスキームが登場するように思える。これまでのストーリーを含めると、「より問題の小さい家庭が癒されたのは、より問題の大きい家庭へいやしを与えるためである」とも理解できよう。阿須田一家は灯に出会うことによって、いやされ、使命(ミッション)が与えられたわけである。
 さて、ここで自殺の問題がたぶんストーリーの最後に絡んでくると思える。なぜか。阿須田一家では、恵一の妻の凪子が夫の不倫とそれに伴う離婚のゆえに自殺した。三田一家では、灯の義弟が放火をしたので自殺した。そして、灯は自分の不倫(疑惑)が生み出した悲劇のゆえに自殺しようとしたができなかった。もちろん、阿須田結は自分を殺してくれと、灯に願ったが、それはとどまった。これは自殺の対称性に加える必要性はないと思う。あと一つ、自殺(未遂)に近い何かが起こらないと非対称性が残ってしまう。ここでヒントとなるのが、灯とうららがひっくり返ったという結の夢。なんらかのかたちで、灯とうららが結びつかなければならない。すると、考えられるのは、うららがなんらかのかたちで自殺を試みること。そこに灯がからんで、灯に笑顔が戻るのではないか。恵一の妻とその妹うらら。灯の義理の弟とその姉の灯。ここに対称性が存在する。
 さて、勝手な予想はここまでにして。今日の家政婦のミタを見ましょう。