ためらいの倫理学

 なんか、いつも、内田樹を読んでいるよう。前から気になっていたけど、ちゃんと書いているところを読み終わったところなので、今日の名言を書いておこう。

世の中を少しでも住み良くしてくれるのは、「自分は間違っているかも知れない」と考えることのできる知性であって、「私は正しい」ことを論証できる知性ではない。(146頁)

 ひたすらに、お見事、と言いたい。知性という観点から謙遜を考える時、「自分は間違っているかも知れない」といつも考えることのできる知性こそ、謙遜な知性であると思う。