Conversion in the New Testament

Conversion in the New Testament: Paul and the Twelve

Conversion in the New Testament: Paul and the Twelve

 宿題の三冊目。結局、スキムして、だいたいのアウトラインの理解にだけ。
 読んでいて不満に感じたのは、テキストを読む段で、「テキストを読む」ではなく、「自分のインサイトを当てはめる」部分が強いこと。歴史的な読み方が浅く、「福音派のバイブルスたディ」の匂いがすること。使徒の働きにしても、マルコによる福音書にしても、もっとリテラルに読んだらいいのに、と思う(のは、わたしが聖書学者だからだろう)。
 ただ、回心が対峙型かプロセス型か、というのは、すこし単純化しすぎという気もする。また、パウロと十二弟子の比較も、それほど大きな違いがあるのか、という気もする。