悪魔の手毬唄

 昨日の夜、稲垣吾郎ちゃんが金田一耕助を演じるドラマの第何段かをやっていた。悪魔の手毬唄。なつかしいなあ、と思いつつ、見ていた。もちろん、新作だから、ドラマ自体は懐かしくないが、横溝正史のシリーズ、よく読んだなあ、ということで。最初見ていても何が何だかわからなかったが、合間にネットでいろいろとあらすじを見ていて、思い出す。しかし、まあ、これほどおどろおどろしい、人間の情念のかたまりのような推理小説を書けるものだ。高校の先輩(正確には、旧制中学)の先輩とはいえ、頭が下がる。ちなみに、わたしは中学生の時代、横溝正史を一生懸命読んでいた。どう考えても、健全とは思えないのだが。