疑似科学入門
- 作者: 池内了
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/04/22
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 73回
- この商品を含むブログ (80件) を見る
疑似科学は決してすたれないから、正しく疑う心を育てよ、というのは、クリティカル・シンキングの重要性を訴えているようにも思える。結構、「お任せ」的なシャーマニズムに日本人は陥り、ポピュラリズムへ流れてしまう。
興味深いのは、科学者に関する次の一言。
一般に、科学者は疑り(ママ)深いから直ちに結論を出すことを避ける。明らかな証拠がないと、さまざまな可能性を考えてしまい、歯切れが悪くなるのだ。真実に忠実な科学者であるほどその傾向が強い。(189)
こりゃ、わたしの物事に対応する態度である。その歯切れの悪さのゆえに、いやがる人もいるのだが。でも、歯切れの悪いままで、がんばっていきたいなあ。