ホロコースト

ホロコースト―ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌 (中公新書)

　新聞の書評で見たので購入。
　ナチスのユダヤ人虐殺についてだが、結構知らないことが多いことに気がついた。まず、強制収容所と絶滅収容所があったこと。行った事のあるダッハウは強制収容所。アウシュビッツは絶滅収容所。つぎに、ユダヤ人虐殺は、最初から行われていた訳ではないこと。まず、ユダヤ人差別、次にゲットー化、続いて東方へ送る計画、そして行き詰まり虐殺。
　それにしても、あれだけ反ユダヤ政策を行っているのに、それほど教会がそれに反応しなかったことに驚きを覚えるとともに、それほど「反ユダヤ主義」がヨーロッパに根深かったこと、意外と人々は聞いていたけど無関心であったことは考えさせられる。確かに、東ヨーロッパがドイツに併合されることによって爆発的にユダヤ人人口が増え、その処理に困ったようだ。しかし、自分の国の遠くで行われていることであったとしても、気がつかなければならないし、興味を持ち続けなければならない。やはり、クリスチャンの最大の敵は、無関心だ。