お葬式をどうするか

 今日届いた本。夕ご飯の後、一時間半ばかりで読み終えた。
 日本の葬儀について、そのいろいろな背景を述べている。仏教学者のようだが、結構ドライ。葬儀は「習俗」であって「宗教」ではない、とはっきりと割り切っている。
 今度、冠婚葬祭についての話をするので、日本の葬儀についての背景に関する知識の足しになる。もう一冊、注文しているので、それと読み比べて、考えてみよう。
 それにしても、「天国泥棒」の下りは笑えた。カトリックの洗礼を死ぬ一週間くらい前にうけた人に対して、「天国泥棒」と日本人カトリック教徒が言ったらしい。カトリック信徒としての長い信仰生活を経なくても、簡単に天国に行けるから、そんな風に言ったようだ。おいおい、ぶどう園での労働のたとえをおまえは知らないのか。自らが、パリサイ人、律法学者であることを「天国泥棒」と人を非難することによって表しているのだぞ。ただ、信仰というのは、単に天国に行くための手段ではないから、別の意味での誤解も多いが。信仰は、「神の栄光を現す」ためである。