21世紀少年

 月曜が休みなので、スピリットは今日。21世紀少年20世紀少年改めらしい)の最終回。
 だれもが期待した謎解きはほとんどされてはいない。いったい何が起こったのか、書かれていない部分のことについてはわからないまま(ケンヂが行方不明の時になにをしていたのか、どのようにして死んだともだちと影武者のともだちが入れ替わったのか、入れ替わったあとのともだちの子どもはどうなったのか、反陽子爆弾は本当にあったのか、理科室の夜になにが起こったのか・・・)。多分、その辺の細かい所を証すことが本書の目的ではないのだろう。ただ、フクベエが「殺した」カツマタくんが偽の友だちであったようだ。そして、カツマタくんとケンヂの接点は、中学時代、あの20世紀少年を流した後にあったということ。自殺しかけた彼をケンヂが助けたわけだ。もちろん、その前に、科特隊のバッジの件もあったけど。ということは、20世紀少年を中学校中に流して、何かを変えようと思ったケンヂは、確かに世界を変えてしまったわけだ。
 で、結局、友だちは「なってもらうもの」ではない。そう言えば、ケンヂの友だちもそうだった。偽のともだちにはともだちがいなかった。
 ということで、大団円まで持ち込まれた記念に、今度、一巻から読み直すことにしよう。そうすると、作者の意図が見えてくるのかもしれない。ちなみに、最終巻(21世紀少年・下)は9月30日に発売。