「捏造された聖書」?

 今朝の朝日新聞の一面下の広告に、柏書房から次にような本が出た、と書いてあった。

捏造された聖書

捏造された聖書

なんとなく、ダ・ヴィンチ・コード絡みで、それについての本ではないか、と思わせている。ただ、著者のBart Ehrmanは真っ当な学者。どうも、彼の新約聖書の本文批評に関する本が訳された、と想像する。多分、次の本だろう(まだ問い合わせていないのでわからないが)。
Misquoting Jesus: The Story Behind Who Changed the Bible and Why

Misquoting Jesus: The Story Behind Who Changed the Bible and Why

捏造ではなく、正統的信仰から写本の過程で新約のテキストを改変したことについて書いた本である。まだ、「イエスを間違って引用して・・」という原題の方がまし。「捏造」(実際にはありもしない事柄を、事実であるかのようにつくり上げること。でっちあげ。)とはちょっと言い過ぎ。日本語訳編集者(また翻訳者)の悪乗りだと思う。