ついに一冊読了。

Who Were the Early Israelites and Where Did They Come From?

Who Were the Early Israelites and Where Did They Come From?

内容的には考古学からイスラエル誕生を考えた本。イスラエルはもともとカナン人で、中央丘陵という開拓地へと農業をするためにやってきた人々、という理解。現代考古学のデータを用いた、比較的穏当な結論。ヨセフの家(エフライム・マナセ)が元々の中心で、それにベニヤミンが加わっているとのこと。ヨセフ物語との関わりで、ヨセフの家の祖先の中にエジプトでの生活を経験した者たちがいたのでは、と推測している。Albright schoolの出身だけど、カナン征服説には考古学見地から反対している。なかなか興味深い。