ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

 昨日読了。塔の上での戦いの状況、そしてその後の追跡の部分、改めて考えさせられる。最後はどう終わるのか。しかし、最後巻はRPGっぽい内容になるのかも知れない(つまり、最後の戦いの前に、宝を集めるパターン〕。

 自立と共生

 たぶん二三日前の朝日新聞の社説かなにかで小沢一郎小泉純一郎を比較し、さらに小泉が自立を強調し、さらにかつて自立を強調していた小沢がいまや共生を語っている、という内容のことが書かれてあった。小泉の政治は確かに「自立」を強調したものである。そして、「共生」の側面がおろそかにされている。だから、勝ち組や負け組という考え方が広がり、格差社会だ、と言われていく。それでは、小沢の言う「共生」が大切なのか。確かに大切だ。
 ただ、ここで考えておかねばならないのは、「自立か共生か」というニ律相反ではない、ということ。共生とは「自立した人が共に生きる」ことであり、自立とは「共生のために独り立ちする」ことである。つまり、片方なしではだめ。
 このことを考えていたら、ボンヘッファーが言っていたことばを思い出した。「孤独になれない人は、共にいない方がいい。共にいることのできない人は、孤独にならないほうがいい」というような趣旨であったと思う。彼はここで共生と自立の両立の必要性を語っている。これがクリスチャンのあるべき姿であり、人のあるべき姿ではないか。そんなことを考えた。